2024年3月7日から10日まで、幕張メッセ 国際展示場 展示ホール8にて、3D LIVE「うたの☆プリンスさまっ♪ ALL STAR STAGE -MUSIC UNIVERSE-」が開催された。
本公演では、シャイニング事務所に所属するST☆RISHとQUARTET NIGHTに加え、レイジングエンターテインメント所属のHE★VENSという3組18名が出演。
集まったファンへ驚きと感動のパフォーマンスを届けた。ここでは7日の昼の公演の内容を中心に、同日の夜の公演のトークの一部も紹介していく。
『SHINING STAR STAGE』から『ALL STAR STAGE』へ――。ついに実現した3組の合同ライブ。
開演前からライブへの意気込みや来場したファンへの感謝の思いがあふれたウェルカムメッセージと、楽屋からのわいわいとしたお喋りでもてなすアイドルたちに、
会場内はますます期待の空気でいっぱいになる。待望のステージの幕開けは、ST☆RISHの「RAINBOW☆DREAM」だ。
7人は立ち位置をくるくると変える自由なフォーメーションと、ビシッと揃った美しいシンクロで魅了。
続くQUARTET NIGHTの4人は「QUARTET★NIGHT」を熱唱し、ビートの効いたサウンドとパフォーマンスでファンの心を掴んだ。
そして、本ライブシリーズ初登場となるHE★VENSの「HEAVEN SKY」では、観客たちがメンバー7人の一挙手一投足に釘付けとなり、
その圧倒的存在感にどよめきが起きるほどだった。
挨拶代わりの3曲を終え、あらためて出演者全員がステージに集まる。
観客はメンバーひとりひとりの名前をコールし、アイドルたちはそれぞれのグループポーズを決めた。
今回のライブはサブタイトルのとおり、『音楽で紡ぐ宇宙』がテーマだという。
ST☆RISHの一十木音也が「俺たちだけじゃなくて、ここにいるみんなも宇宙の星の1つだからね!」と声をかけると、ファンは歓声とペンライトの明かりでそれに応えた。
すると、HE★VENSの鳳 瑛一は「なんて素晴らしい光景なんだ!」と喜びの表情を見せ、
QUARTET NIGHTの寿 嶺二が「それじゃあ、みんなでキラキラの宇宙をつくっちゃおうか!」と観客を誘う。
そして、会場一体となっての声出しの後、ライブは次の展開へ。
ST☆RISHのソロステージトップバッターは来栖 翔の「すべてを歌にっ!」。
続いて、四ノ宮那月の「The New World」、聖川真斗の「静炎ブレイブハート」、神宮寺レンの「Mellow×2 Chu」、一ノ瀬トキヤの「SECRET LOVER」、
一十木音也の「木漏れ日ダイヤモンド」、愛島セシルの「GREEN AMBITION」とそれぞれの個性が光る全7曲が披露された。
パフォーマンスを終えたメンバーたちは、それぞれのステージについて振り返るトークタイムへ。
ソロ曲はグループユニット曲とはまた違った楽しさがあるが、実は緊張するメンバーもいるとのこと(挙手したのは真斗、トキヤ、翔)。
また、お互いの振付を真似するなどわちゃわちゃしたやり取りもありつつ、パフォーマンスの感想や想いが伝わったかなどファンへの問いかけも交えたトークに、
客席からそこかしこで歓声が上がっていた。そして、7人の魅力がギュッと詰まったグループ曲「天空のミラクルスター」でバトンを片手にパフォーマンスを繰り広げ、
色とりどりの虹のような光に包まれたひとときを届けた。
ステージが暗転、ここでなんと「劇団シャイニング」の楽曲が立て続けに披露され、会場が驚きと熱狂の渦に包まれた。
まずは一十木音也、聖川真斗、来栖 翔、愛島セシルによる「天下無敵の忍び道」で、手裏剣を手にした忍者風ダンスに大きな歓声が上がる。
次の「マスカレイドミラージュ」では、寿 嶺二、美風 藍、四ノ宮那月がベネチアンマスクを身につけて登場。
妖しくも魅力的なパフォーマンスを繰り広げた。
「JOKER TRAP」を披露した黒崎蘭丸、カミュ、一ノ瀬トキヤ、神宮寺レンは、マシンガンを片手にダイナミックなステージを見せた。
まさかこのライブで「劇団シャイニング」の歌が聴けるとは! と、歌が終わってもしばらく客席の興奮が収まらないほどだった。
ちなみに、昼の公演ではQUARTET NIGHTが、夜の公演ではST☆RISHのメンバーがトークで「劇団シャイニング」当時の思い出を振り返っていた。
続いてはQUARTET NIGHTのターンへ。各メンバーのソロタイムでは、寿 嶺二の「Hurray×2ドリーマーズ」、黒崎蘭丸の「No.1」、カミュの「Double face」、
美風 藍の「ムネノコドウ」の4曲を披露。夜公演では、歌い終えた4人がそれぞれの楽曲について話に花を咲かせた。
嶺二がメンバーに、ハッピーな気分になれるという自身の曲の振り付けを「みんなもやってくれていいんだよ?」と提案するものの、
蘭丸、藍、カミュの3人は同時に首を振る。嶺二が「振ってほしいのは首じゃないのに! いけず!」と返すと、その微笑ましい様子に会場から大きな笑いが起こった。
そして、この4人でしか奏でられない最高の1曲として「Starlight Memory」を熱唱、フラッグを手にした力強いパフォーマンスで魅せた。
ラストに登場したグループはHE★VENS。ソロステージでは、帝 ナギの「You're mine!」、鳳 瑛二の「Dreamer」、桐生院ヴァンの「My cutie...Drive me crazy!」、
日向大和の「OVER THE TOP」、天草シオンの「導き光」、皇 綺羅の「Dazzling darling」、鳳 瑛一の「STATE OF PERFECTION」の7曲が披露された。
ソロコーナー後のトークでは、ファンの大歓声を受けて瑛一が「この幸福を永遠に味わっていたい」と両手を広げ、メンバー一同が感無量といった表情を見せる。
ヴァンの「『HE★VENS』のパフォーマンスを初めて見たって人もおるんやないか?」との問いかけに会場の観客も笑顔で応え、ライブでのファンとの交流を楽しんでいた。
また、夜の公演では、綺羅がナギの歌の振り付けを真似する場面に歓声が上がるなど、それぞれのソロ曲についての楽しいやりとりが繰り広げられた。
そして、HE★VENSのターンのラストに歌う楽曲のヒントとして、メンバーが2つのグループに分かれる。
瑛二が「エンジェルには簡単すぎたかな?」というその曲は、鳳 瑛一、桐生院ヴァン、日向大和が歌う「Fall on me」と、皇 綺羅、帝 ナギ、鳳 瑛二、天草シオンの
「Beside you」だった。大和の「おまえたちを新世界まで連れてってやるよ」。シオンの「そなたを楽園へと誘おう…」という言葉とともにはじまった
この対となる二つの楽曲は、“天使と堕天使”をテーマとした異なる演出と素晴らしいパフォーマンスで、この時間を締めくくった。
最後に再びステージに集結した18人は、うたの☆プリンスさまっ♪ ALL STAR STAGEのために書き下ろされたテーマソングの「PRI☆LOVE∞UNIVERSE♪」を歌った。
ファンは思い思いの色のペンライトを手にステージを見守り、会場全体がひとつの宇宙となる。歌い終わったアイドルたちは、愛を込めたひと言メッセージと、
キスやエアハグなどをファンに贈る。「楽しい時間をありがとう」と感謝の言葉を述べ、どこまでも広がる美しい余韻を残し、ステージが幕となった。
なお、本公演のBlu-ray&DVDは10月30日(水)に発売予定。また、ディレイ・ビューイングが6月29日(土)、6月30日(日)、7月6日(土)、7月7日(日)に実施される。
さらに、次回公演3D LIVE「うたの☆プリンスさまっ♪ ALL STAR STAGE -Dramatic Magical Story-」の開催も決定。詳細は続報をお待ちいただきたい。
取材・文:玉尾たまお